国立国会図書館の画像は商用利用できる?デザイナーが知っておくべき注意点と、実務で安全に使うためのポイント

国立国会図書館デジタルコレクションには、浮世絵・古地図・博物図譜など、見始めると止まらないほど面白い資料が揃っていますよね。
気づけば何時間も眺めてしまう…という人も多いはず。
そして「著作権が切れているなら、これをそのままデザインに使えるのでは?」と考えるデザイナーも少なくありません。
結論として、国会図書館の画像は基本的に商用利用が可能です。
しかし、実務で使う場合にはいくつか注意点があります。
特に、ポスター・パッケージ・冊子・Webデザインなど、仕上がりの品質が求められる用途では、資料画像をそのまま使うと問題が起きやすいのです。
この記事では、国立国会図書館の画像を使うときの注意点と、デザイナーが実務で安全に使うためのポイントをまとめます。
国立国会図書館の画像は“基本的に”自由に使える
国立国会図書館デジタルコレクションにある資料のうち、「インターネット公開(保護期間満了)」となっているものは著作権がすでに消滅しているため、商用利用が可能です。
- 商用利用:OK
- 加工:自由
- クレジット表記:任意
- 海外販売:著作権的には問題なし
ただし、ここで誤解しがちなのが、「著作権が自由=デザイン用途として使いやすい」ではないという点。
実務で使うときに注意すべきポイント
① スキャン品質が作品ごとに大きく異なる
国会図書館の画像は「資料保存」が目的であり、デザイン用途を想定したスキャンではありません。
そのため、次のような問題が起きやすいです。
- 線が潰れている
- 色が飛んでいる
- 原本の劣化がそのまま写っている
- ノイズや汚れがある
ポスター・冊子・Web素材など、拡大して使う用途では品質差が目立ちやすいです。
② 加工が前提になるため、作業コストが高い
資料画像をそのまま使えるケースはほとんどありません。
必要になる作業の例:
- ゴミ取り
- 色補正
- 歪み補正
- トリミング
- 線の再構築
- 背景の切り抜き
- 英語タイトルの付け直し(海外向け案件の場合)
デザイナーが1枚を整えるだけで30分〜2時間かかることもあります。
③ 作品名で検索しても出てこないことが多い
国会図書館の検索UIは独特で、目的の作品にたどり着くまでに慣れが必要です。
- 現代表記と異なるタイトル
- 英語検索に弱い
- メタデータが不統一
- シリーズ名でまとめて見られない
「富嶽三十六景を探したいのに、全然出てこない…」というのはよくある話。
④ 海外向けデザインで“文化的誤解”が起きやすい
国会図書館のデータには、海外で一般的な呼称が付いていないことも多いです。
例:
- “The Great Wave off Kanagawa”
- “Thirty-Six Views of Mount Fuji”
- “Red Fuji (South Wind, Clear Sky)”
海外向けの資料や説明文を作る際、英語タイトルが統一されていないと説明が難しくなるという問題があります。
資料画像で起きがちな“品質の壁”
浮世絵や古書のイラストは、線・色・紙質の再現がとても繊細。
だからこそ、資料画像そのままでは次のような問題が起きがちです。
- 拡大すると線が荒れる
- 色がくすんで見える
- 印刷で潰れる
- Webで使うと粗さが目立つ
- 加工すると破綻しやすい
特に、パッケージ・冊子・ポスター・Webのキービジュアルなど、仕上がりの印象が重要な用途では品質差が顕著です。
実務で使うなら“加工済み素材”が安全
国会図書館の画像は資料として素晴らしいですが、デザイン用途では次の課題があります。
- 加工に時間がかかる
- 線や色が綺麗に出ない
- そもそも欲しい構図のイラストが存在するかわからない
そのため、実務では加工済みの高品質素材を使うほうが安全で効率的。
UkiyoeStockの素材は、
- イラスト毎にカテゴリ分け、タグ付け済みで検索性高
- トリミング済み
- 線・色の補正済み
- 背景処理済み
という点で、資料画像の弱点を概ねカバーしています。
まとめ:国会図書館は素晴らしいが“実務向けではない”
国立国会図書館デジタルコレクションは、歴史資料として非常に価値があり、見ているだけで楽しい宝庫。
しかし、デザイン素材としてそのまま使うには、品質面・作業コスト・検索性の面で課題が多いというのが実務の現実です。
特に、仕上がりの品質が求められる用途では、加工済みの高品質素材を使うほうが安全で効率的です。
UkiyoeStockの素材について
UkiyoeStockでは国立国会図書館デジタルコレクションを含めた国内外の公的機関が公開する浮世絵を、デザイン用途に最適化した“加工済みの高品質データ”として素材化して提供しています。
無料版でも
- 商用利用OK
- 加工編集OK
- クレジット不要
ですが、有料版は大判印刷に使える特大PNGに加え、加工に便利なベクター形式が含まれているので、品質を重視したいデザイナーの方にはぜひ有料版をお試しいただければ嬉しいです。






