AdobeStockでパブリックドメイン(PDM)を含むコンテンツが販売できなくなりました
いやもう、タイトルの通りなんですが、有料版ベクターを販売していたAdobeStockで、浮世絵素材の販売ができなくなりました。
アセット削除に至った経緯
これまでUkiyoeStockでは有料版ベクターをメインサイトの他にPixtaとAdobeStockで販売していました。
ところが2022年1月13日付でAdobeStock運営から以下のようなメール(一部抜粋)が届きまして。
英文なんですが要約すると、
規約改定でパブリックドメインを含むアセット(イラストや動画など登録しているコンテンツのこと)は販売出来なくなったよ!該当するものは7日以内に全部消してね!
とのことです。PDFで削除対応に該当するアセットの一部も添付されてました。
パブリックドメインを含むアセットとは、著作権の切れた絵画や美術品の画像、それを改変して作成した作品のことなので浮世絵から作成している当サイトの素材はばっちり該当します。
ストックフォトサイトでのPDM関連コンテンツの扱い
当サイトを開設した2019年の時点で既にiStockなどいくつかのストックフォトサイトではPDM関連の販売が禁止されていたので、遠からずAdobeStockでもそうなるだろうなーとは思っていました。
というかむしろ、独創性を求めるクリエイター集団のAdobeが許してるのも珍しいなーと。
まぁこれまでも大々的に推奨していたわけではなく、PDM名指しで禁止はしていないだけというグレーゾーンではあったんですが。
大抵のストックフォトサイトでは同じようなコンテンツは審査に通らない(ことになっている)ので、公平に誰もが扱えるはずのPDMから最初に登録した人だけが利益を得られるというのも少しおかしな話ですしね。
残念ですがAdobeStockでの浮世絵素材の販売は停止
理由はどうあれ、どんな商品を販売するかは運営の方針が絶対ですのでもちろんこの決定に従って全てのアセットを削除します。AdobeStockは利用者数も多く、世界中の人に浮世絵を見て貰えるチャンスでもあったので残念。。。
現時点で3300以上の素材を登録しているので、できれば一括削除したいところですが、おそらくその機能はない様子。1つ1つ手で消していきます。まとめて消したい。
運営にメールして消してもらうという手段もありそうですが、誤ってアカウントごと消えてしまうと悲しいので。というか謝りつつ、お願いしつつ、みたいな細かいニュアンスを英語で伝えられる自信がないです。
今後の浮世絵素材について
今後についてですが、AdobeStock内では販売できなくなった、というだけで浮世絵素材や著作権に関わる法律が変わったわけではありませんのでUkiyoeStockサイト内ではご利用規約・配布条件ともに変更ありません。
PIXTAではそちらの運営方針に従いますので、また販売停止になってしまうかもしれません。
今後の動向を注視したいと思います。
世の中の流れとしては、新規作品の著作権保護は厳しくなっていますが、PDMについてはむしろ、名だたる美術館が次々と画像公開しているように公開して皆で楽しもう!な風潮がある気がします。
皆がもっと気軽に使える環境が整うといいなぁ。
UkiyoeStockでは、かわいい浮世絵素材を増やしていきますので変わらぬご愛顧よろしくおねがいします。
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